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タンクレストイレの選び方|水圧・停電時対応・費用の確認ポイント

交換判断

タンクレストイレは、省スペース性や清掃性を重視する人に選ばれているトイレです。一方、設置前には水圧、手洗い器、停電時の操作方法、交換費用などを確認する必要があります。

実際には、タンクレストイレそのものに大きな問題があるというより、水圧・手洗い・停電時の操作・修理性・工事費などを確認しないまま選んだときに後悔しやすい設備です。

一方で、現在のTOTOネオレスト、LIXILサティス、Panasonicアラウーノでは、低水圧への対応や停電時の手動洗浄など、以前タンクレスの弱点とされていた部分への対策も進んでいます。

この記事では、メーカー公式情報をもとに、どんな家・どんな人ならタンクレスを選んでよいのか、逆にどんな人ならタンク式を選んだほうがよいのかまで整理します。

  • タンクレストイレは本当にやめたほうがいいのか
  • タンクレストイレで後悔しやすい具体的な条件
  • 水圧・停電・寿命・故障についての正しい考え方
  • タンクレスとタンク式のどちらが自宅に向くか
  • 交換前に確認すべき工事費・設置条件・業者選び
  1. タンクレストイレは自宅にタンクレストイレが合うか確認したい
  2. タンクレスとタンク式の違いを最初に比較
  3. タンクレストイレを選ぶ前に確認したい7つのポイント
    1. 初期費用が高くなりやすい
    2. タンク上の手洗いがなくなる
    3. 水圧が不足すると設置できない場合がある
    4. 停電時は通常操作と違う
    5. 故障時にどこまで交換するか分かりにくい
    6. 寿命を「タンクレスは10年」と決めつけると判断を誤る
    7. 高機能を使わない人には費用に見合わない場合がある
  4. タンクレストイレの情報を比較するときのポイント
    1. 現在の商品と以前の商品では機能が異なるが現在の商品にも当てはまるとは限らない
    2. 「2階はタンク式」という決め方もしない
    3. 「タンクレスは詰まりやすい」とも一律に断定できない
  5. タンクレストイレを選ぶメリット
    1. トイレ空間をすっきり見せやすい
    2. 掃除しやすい形状の商品が多い
    3. デザインの選択肢が多い
    4. 高機能なモデルから選びやすい
  6. タンクレストイレ3メーカーをどう選ぶ?
    1. TOTOネオレストが向いている人
    2. LIXILサティスが向いている人
    3. Panasonicアラウーノが向いている人
  7. 目的別ならどのタンクレストイレがおすすめ?
  8. タンクレストイレを自宅にタンクレストイレが合うか確認したい
    1. とにかく交換費用を安くしたい人
    2. トイレ内に安く手洗いを残したい人
    3. 停電時に普段と違う操作をしたくない人
    4. 将来の部分交換をできるだけ簡単にしたい人
    5. 高機能をほとんど使わない人
  9. タンクレストイレを選んでも後悔しにくい人
  10. タンクレストイレの寿命と修理をもう少し詳しく確認
    1. 10年は「便器全体が壊れる年数」ではない
    2. 補修部品が残っているかも重要
  11. タンクレストイレ交換前に確認する10項目
    1. 1.現在のトイレ品番
    2. 2.水圧
    3. 3.排水方式・排水位置
    4. 4.コンセント・アース
    5. 5.手洗い場所
    6. 6.停電・断水時の方法
    7. 7.保証・修理
    8. 8.将来の機能部交換
    9. 9.床・壁紙
    10. 10.工事総額
  12. タンクレストイレへの交換を決める前に見積もりを比較する
  13. タンクレストイレの価格は「便器の安さ」だけで比較しない
  14. タンクレスかタンク式か迷ったときの最終判断表
  15. FAQ
    1. タンクレストイレは2階にはやめたほうがいいですか?
    2. マンションでもタンクレストイレに交換できますか?
    3. タンクレストイレは停電したら使えませんか?
    4. 断水した場合はどうすればいいですか?
    5. タンクレストイレは壊れやすいですか?
    6. タンクレストイレの寿命は10年ですか?
    7. タンクレストイレは手洗いを付けられませんか?
    8. ネオレスト・サティス・アラウーノならどれがおすすめですか?
  16. まとめ|タンクレストイレは条件が合わない人ならやめたほうがいい

タンクレストイレは自宅にタンクレストイレが合うか確認したい

タンクレストイレは、すべての人がやめたほうがいい設備ではありません。

ただし、初期費用をできるだけ抑えたい、水圧を確認していない、トイレ内に手洗いが必要、停電時の特殊な操作を避けたい、将来の修理をできるだけ簡単にしたい人は、タンク式も含めて比較したほうがよいでしょう。

反対に、設置条件を満たしており、掃除のしやすさ、デザイン、空間のすっきり感、高機能を重視する人なら、タンクレストイレは十分候補になります。

特に注意したいのは、ネット上に残っている古い情報です。

現在のTOTOネオレストは最低必要水圧0.05MPaを案内しており、停電時にも手動で便器を洗浄できます。LIXILサティスやPanasonicアラウーノにも、現行機種では停電時の対応方法があります。(TOTO株式会社)

したがって、

「2階だから絶対に設置できない」

「停電したら絶対に流せない」

と一律に判断するのはおすすめできません。

商品ごとの設置条件を確認してから判断することが最も重要です。

タンクレスとタンク式の違いを最初に比較

比較項目 タンクレストイレ タンク式トイレ
見た目 背面がすっきりしやすい 背面にタンクがある
奥行き コンパクトな商品が多い タンク分の奥行きが必要
掃除 凹凸が少ない商品が多い タンク周辺の掃除が必要
手洗い 別手洗いなどを検討 タンク上手洗い付きも選べる
水圧 商品ごとの必要水圧確認が重要 設置条件の幅が広い商品が多い
電源 基本的に必要 温水便座付きなら電源が必要
停電 現行機種は手動洗浄対応商品あり 便器洗浄が電気に依存しない商品もある
本体価格 高機能・高価格帯が中心 幅広い価格帯から選べる
修理 機能部を含めメーカー確認が必要になりやすい 便器・タンク・便座を分けて交換できるタイプもある
向く人 デザイン・清掃性・機能重視 費用・修理性・シンプルさ重視

どちらが上という話ではありません。

自宅で何を優先するかが選択基準になります。

タンクレストイレを選ぶ前に確認したい7つのポイント

初期費用が高くなりやすい

最初に確認したいのが価格です。

タンクレストイレには高機能モデルが多く、一般的なタンク式トイレよりメーカー希望小売価格が高くなる傾向があります。

たとえばTOTOネオレストLS・AS・RSの公式価格では、RS1が税込359,700円から、AS1が税込449,900円から、LS1が税込509,300円からとなっています。(TOTO株式会社)

PanasonicアラウーノL150シリーズも、タイプ2が約37.7万円から、タイプ1が約41万円から、タイプ0が約44.8万円からと案内されています。いずれも取付設置費などは別です。(住まいの設備と建材)

ただし、実際のリフォーム価格はメーカー希望小売価格そのままとは限りません。

施工会社によって、

  • 商品の値引率
  • 既存トイレ撤去費
  • 取付工事費
  • 処分費
  • 配管工事
  • 内装工事

などが違うからです。

そのため「便器本体が何%OFFか」だけでは、本当に安い業者か判断できません。

最終的な工事総額で比較することが重要です。

タンク上の手洗いがなくなる

現在タンク上で手を洗っている家庭は、特に注意が必要です。

タンクレストイレには外から見えるロータンクがないため、一般的なタンク上手洗いはありません。

そのため交換後は、

  • トイレ室内に手洗器を新設する
  • トイレの外にある洗面所を使う
  • 手洗い器付きリフォームプランを選ぶ

などを考える必要があります。

LIXILではサティスと手洗器を組み合わせたリフォーム用プランも用意されていますが、当然ながら便器だけ交換する場合より商品数や工事内容が増えます。(LIXIL)

特に「タンクレスにすればトイレが広くなる」と考えていたのに、大きな手洗いカウンターを追加すると、想像より空間が狭く感じることがあります。

交換前に、

手をどこで洗うのか

まで決めておきましょう。

水圧が不足すると設置できない場合がある

タンクレストイレで昔から指摘される問題が水圧です。

ただし、「2階だから無理」「マンションだから無理」という単純な話ではありません。

TOTOネオレストLS・AS・RSは、最低必要水圧0.05MPaを満たせば使用可能と案内しています。

TOTOでは水道の直接圧力と内蔵タンクの加圧ポンプを組み合わせる「ハイブリッドエコロジーシステム」を採用しており、2階・3階や高層マンションなども想定しています。(TOTO株式会社)

LIXILサティスXも、公式仕様で最低必要給水圧力0.05MPa・最高0.75MPaとされています。(LIXIL)

Panasonicアラウーノシリーズも、手洗いを接続しない場合の使用水圧を0.05MPaから0.75MPaと案内しています。(住まいの設備と建材)

ただし、ここで重要なのは商品ごとに条件が違うことです。

PanasonicアラウーノL150では、単体設置では0.05MPaでも、専用手洗いを併設する場合は0.1MPaが必要と案内されています。

つまり、

「タンクレスなら0.05MPaで全部大丈夫」

とも言えません。

検討中の商品・手洗い・配管条件をまとめて施工会社に確認してもらいましょう。

停電時は通常操作と違う

「タンクレストイレは停電すると流せない」という情報もあります。

しかし、現在販売されている代表的なタンクレストイレには手動洗浄方法があります。

TOTOネオレストは、停電時に本体内部のリングを操作して便器洗浄できます。断水時はバケツを使う方法も案内されています。

LIXILサティスS・G・Xについても、公式WEB取扱説明書で停電時に手動で水を流す方法が案内されています。

Panasonicアラウーノにも停電対応機能があります。

ですから現在は、

停電すると絶対に流せない

というより、

停電時は通常とは違う方法で流す必要がある

と考えるほうが正確です。

ただし古いサティスなどでは、年代・型式によって手動レバー、別売キット、バケツ洗浄など対応が異なります。

中古住宅に付いている古いタンクレストイレの場合は、現在の商品情報をそのまま当てはめず、品番を確認してください。

故障時にどこまで交換するか分かりにくい

「タンクレストイレは壊れやすい」と検索する人も多いですが、タンクレスだから一律に故障率が高いと証明するメーカー公式データは確認できませんでした。

ここは分けて考える必要があります。

タンクレストイレには、

  • 温水洗浄
  • 自動開閉
  • 自動便器洗浄
  • センサー
  • 脱臭
  • 洗浄制御
  • 清掃支援機能

など電気を使用する機能が多くあります。

電気部品が増えれば、長期間使用したときに点検・修理対象となる部品も増えます。

しかし、

電気部品が多い=すぐ壊れる

とは限りません。

後悔を減らすなら、購入前に「壊れやすいか」を推測するより、

  • 保証期間
  • 延長保証
  • 機能部交換の可否
  • 修理部品の保有期間
  • 修理窓口

を確認するほうが現実的です。

寿命を「タンクレスは10年」と決めつけると判断を誤る

「タンクレストイレ 寿命」と検索すると、10年・15年・20年などさまざまな数字が出てきます。

これは、便器本体と温水洗浄機能部を同じ寿命として扱っている情報があるためです。

TOTOは、一般家庭での「ご使用期間の目安」として、大便器を15年、ウォシュレット・ウォシュレット機能部を想定安全使用期間10年と案内しています。(TOTO株式会社)

LIXILも、温水洗浄便座について想定安全使用期間10年を案内しています。(LIXIL)

つまり、

10年たったら便器ごと必ず交換

という意味ではありません。

陶器や樹脂でできた便器本体と、センサー・ヒーター・電子基板などを持つ機能部では、劣化の仕方が異なります。

購入から10年前後たったら、便器そのものより先に温水洗浄機能部の点検や交換を検討する可能性があります。

高機能を使わない人には費用に見合わない場合がある

タンクレストイレには魅力的な高機能があります。

たとえばTOTOネオレストには便器・ノズルの清潔機能、LIXILサティスXには自動清掃を支援する機能、PanasonicアラウーノL150には泡洗浄やオゾンウォーターなどがあります。

しかし、

  • 自動開閉は必要ない
  • 自動洗浄を使わない
  • アプリ連携はいらない
  • 高度な脱臭機能は不要

という家庭もあります。

その場合、タンクレストイレの上位モデルに数十万円かけても、使わない機能にお金を払うことになります。

必要な機能から逆算して商品を選ぶことが大切です。

タンクレストイレの情報を比較するときのポイント

現在の商品と以前の商品では機能が異なるが現在の商品にも当てはまるとは限らない

タンクレストイレは長く販売されている商品です。

そのためインターネット上には10年以上前の製品を前提にした情報も残っています。

特に、

  • 水圧
  • 停電
  • 修理
  • 洗浄方式

については、商品改良によって現在と条件が異なる場合があります。

たとえばLIXILサティスの停電対応は、年代・機種によって手動レバー、停電時洗浄キット、バケツ洗浄など方法が異なります。(LIXIL Q&A)

口コミや知恵袋を見る場合も、

いつ購入したトイレなのか

を確認しましょう。

「2階はタンク式」という決め方もしない

2階にトイレを設置すると、水圧が弱くなりやすい住宅はあります。

しかし現在のタンクレストイレは低水圧を考慮した製品もあります。

そのため、

「1階はタンクレス、2階は必ずタンク式」

という決め方をする必要はありません。

一方で、カタログ上の最低必要水圧ギリギリなら、他の水栓を同時に使用した場合なども確認する必要があります。

現地で測って判断するのが最も確実です。

「タンクレスは詰まりやすい」とも一律に断定できない

タンクレストイレのデメリットとして「詰まりやすい」と書かれている記事もあります。

しかし、主要メーカーの公式情報から、現在のタンクレストイレ全般がタンク式より必ず詰まりやすいと断定できる資料は確認できませんでした。

詰まりは、

  • 一度に大量のトイレットペーパーを流す
  • 流してはいけない物を流す
  • 排水管側に問題がある
  • 適切な洗浄操作をしていない

など複数の原因で起こります。

「タンクレスだから詰まる」とだけ考えず、現在の排水状態や配管状況も含めて判断しましょう。

タンクレストイレを選ぶメリット

トイレ空間をすっきり見せやすい

タンクレストイレの大きなメリットは、背面に大きなタンクが見えないことです。

LIXILもサティスSについて、コンパクトなフォルムにより限られた床スペースを生かしやすいと案内しています。

特に0.4~0.5坪程度のコンパクトなトイレでは、便器の奥行きや高さによって受ける印象が変わります。

ただし、手洗い器や収納を追加するなら、その分のスペースも同時に考えましょう。

掃除しやすい形状の商品が多い

タンクと便器の接続部分やタンク裏は、ほこりがたまりやすい場所です。

タンクレスでは背面がすっきりした商品が多く、外側を拭く作業をしやすいのがメリットです。

さらに現行製品では、メーカーごとに、

  • 便器表面を汚れにくくする素材
  • 泡による洗浄
  • ノズル洗浄
  • 自動清掃支援

などの機能があります。

掃除の負担を減らしたい人には大きな判断材料になります。

デザインの選択肢が多い

タンクレストイレはデザインを重視した商品が多いのも特徴です。

PanasonicアラウーノL150では便ふたカラーが複数用意され、LIXILサティスにも複数シリーズやカラーがあります。(住まいの設備と建材)

床材・壁紙・収納まで含めてトイレをリフォームする場合、空間全体をデザインしやすい点はメリットです。

高機能なモデルから選びやすい

タンクレストイレは、単にタンクがないだけではありません。

メーカー各社の上位機能が搭載されている商品が多いため、

清掃性・快適性・自動化を重視する人

には選択肢が豊富です。

ただし、ここでも「一番高いモデルを選べば正解」ではありません。

必要な機能を先に決めましょう。

タンクレストイレ3メーカーをどう選ぶ?

TOTOネオレストが向いている人

TOTOネオレストは、

  • 低水圧への対応を重視したい
  • TOTOの清潔機能を重視したい
  • LS・AS・RSから予算に合わせたい

人が比較しやすい商品です。

現行のLS・AS・RSでは最低必要水圧0.05MPaを案内しており、停電時の手動洗浄にも対応しています。

価格はRS1の税込359,700円からです。(TOTO株式会社)

LIXILサティスが向いている人

サティスにはX・G・Sがあり、特にSはコンパクトさを重視したシリーズです。

限られたトイレ空間をすっきり見せたい場合は候補になります。

一方で、シリーズ・排水方式・手洗いの組み合わせが多いため、商品名だけではなく品番単位で設置条件を確認しましょう。

Panasonicアラウーノが向いている人

Panasonicアラウーノは、

  • 泡洗浄
  • スゴピカ素材
  • トリプル汚れガード
  • オゾンウォーター
  • カラー選択

などを重視する人に比較しやすい商品です。

L150シリーズはタイプ2で約37.7万円からです。(住まいの設備と建材)

なお、手洗いを組み合わせる場合は必要水圧条件が変わるため、交換前確認が重要です。

目的別ならどのタンクレストイレがおすすめ?

重視すること 最初に比較したい候補 理由
低水圧が心配 TOTOネオレスト ハイブリッド方式と最低必要水圧0.05MPaを案内
コンパクトさ LIXILサティスS 限られた空間向けのコンパクト設計
泡洗浄 Panasonicアラウーノ バブル洗浄を採用
デザイン 3社比較 シリーズ・カラー・形状で好みが分かれる
掃除支援機能 上位モデル比較 各社で方式が異なる
価格 本体だけで決めない 工事・内装・手洗いを含む総額が重要

どれか1社を「絶対おすすめ」とするより、自宅条件と欲しい機能で絞るほうが失敗を防げます。

タンクレストイレを自宅にタンクレストイレが合うか確認したい

次の条件に複数当てはまる場合は、タンク式や分離型も比較してください。

とにかく交換費用を安くしたい人

便器交換の初期費用を最優先するなら、タンクレスだけに候補を絞る必要はありません。

タンク式には比較的価格を抑えやすい商品もあります。

高機能をあまり使わないなら、タンク式+温水洗浄便座という構成のほうが予算に合う可能性があります。

トイレ内に安く手洗いを残したい人

現在タンク上の手洗いを使っており、交換後もトイレ室内で手を洗いたい場合は注意が必要です。

タンクレスに変更して別手洗いを追加すると、その分工事費が増える可能性があります。

手洗い設備まで含めて比較してください。

停電時に普段と違う操作をしたくない人

現行タンクレスは停電時に流せる商品がありますが、通常時と同じリモコン操作ではない場合があります。

非常時の操作をできるだけ単純にしたい人は、タンク式も候補に残しましょう。

将来の部分交換をできるだけ簡単にしたい人

便器・タンク・便座が分かれている商品なら、故障部分だけ交換できる場合があります。

一体型・タンクレスでも機能部交換に対応する製品はありますが、商品によって条件が異なります。

長期的な修理のしやすさを重視するなら、交換部位まで比較しましょう。

高機能をほとんど使わない人

「便器を流せて温水洗浄便座があれば十分」という人なら、タンクレスの上位機種まで必要とは限りません。

予算を内装や手洗いに回したほうが満足度が高くなる場合もあります。

タンクレストイレを選んでも後悔しにくい人

反対に、次の条件ならタンクレスとの相性は良いと考えられます。

  • トイレをすっきり見せたい
  • 掃除しやすさを重視する
  • 自動機能を利用したい
  • トイレ外の洗面所を利用できる
  • 手洗い追加の予算がある
  • 水圧を施工会社に確認できる
  • 本体価格より毎日の使い勝手を重視する
  • 故障時の修理方法や保証も確認して購入する

重要なのは、

タンクレスが高級だから選ぶ

のではなく、

自宅の条件に合っているから選ぶ

ことです。

タンクレストイレの寿命と修理をもう少し詳しく確認

10年は「便器全体が壊れる年数」ではない

TOTOは大便器の使用期間の目安を15年、ウォシュレット機能部を想定安全使用期間10年としています。(TOTO株式会社)

LIXILもシャワートイレの想定安全使用期間を10年としています。(LIXIL)

つまり10年は、

タンクレストイレそのものが必ず使えなくなる時期

ではありません。

温水洗浄便座や電子機能について点検・修理・交換を考え始める一つの目安です。

補修部品が残っているかも重要

長く使用するうえでは、年数だけでなく補修部品の供給も重要です。

TOTOでは、大便器・ウォシュレットなどについて、生産終了後の補修用性能部品最低保有期間を設定しています。

ウォシュレット一体形便器では、生産終了時期によって10年または15年などの保有期間が設定されています。

保有期間を過ぎると修理できない場合があります。

中古住宅などで古いタンクレストイレを使っているなら、

現在の便器品番+機能部品番

を確認しておきましょう。

タンクレストイレ交換前に確認する10項目

1.現在のトイレ品番

便器本体や便座にある品番を確認します。

現在の商品が分かれば、排水方式や交換可能商品を調べやすくなります。

2.水圧

候補商品が要求する最低水圧を満たすか確認します。

「たぶん大丈夫」で商品を注文しないことが重要です。

3.排水方式・排水位置

床排水なのか壁排水なのか、排水芯がどこなのかで交換商品が変わることがあります。

リフォーム用商品が必要になるケースもあります。

4.コンセント・アース

タンクレストイレは電気を使用するため、電源環境を確認します。

5.手洗い場所

トイレ室内に必要なのか、外の洗面台でよいのか決めます。

6.停電・断水時の方法

候補商品の説明書で非常時の操作を確認します。

7.保証・修理

メーカー保証だけでなく、施工店の工事保証や延長保証も比較します。

8.将来の機能部交換

10年以上使用した場合に、どこまで部品交換できるか確認しておくと安心です。

9.床・壁紙

古い便器を外すと床に跡や変色が残る場合があります。

トイレ交換と同時にクッションフロアや壁紙を交換するか検討しましょう。

10.工事総額

最後に最も重要なのが総額です。

確認する項目は、

  • 便器本体
  • 既存トイレ撤去
  • 新規取付
  • 廃材処分
  • 給排水
  • 手洗い
  • 電気工事
  • 床
  • 壁紙
  • 追加部材

です。

「本体○%OFF」ではなく、この総額で比較してください。

タンクレストイレへの交換を決める前に見積もりを比較する

ここまで確認して、

「タンクレストイレにしたい」

「タンク式も含めて比較したい」

という段階になったら、次は実際の自宅条件で費用を確認します。

同じネオレスト・サティス・アラウーノでも、

  • 現在の便器
  • 排水位置
  • 手洗い追加
  • 床・壁紙
  • 配管
  • 施工会社

によって工事総額が変わります。

1社だけの見積もりでは、その金額が高いのか安いのか判断しにくいため、同じ条件で複数のリフォーム会社を比較することが大切です。

タウンライフリフォームでは、希望する地域やリフォーム内容に対応する会社を選び、複数社へ無料で一括見積もりを依頼できます。見積もりだけでなく、リフォームプランや専門家からのアイデア・アドバイスを受け取れる場合があるため、タンクレストイレの交換費用だけでなく、手洗い・床・壁紙などを含めたリフォーム内容も比較しやすいのが特徴です。

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タンクレストイレの価格は「便器の安さ」だけで比較しない

タンクレストイレを安く交換したい場合、

「ネットで便器を一番安く売っている店」

だけを探すのはおすすめしません。

たとえば便器本体が5万円安くても、

  • 工事費が高い
  • 手洗い追加が高い
  • 内装が別料金
  • 廃材処分が別
  • 配管工事が別

なら、最終支払額では高くなる可能性があります。

逆に商品価格が少し高く見えても、

撤去・取付・処分・必要工事込み

なら総額では安いことがあります。

ここがタンクレストイレ交換で非常に重要なポイントです。

業者・量販店・ホームセンターなど「どこで交換するのが安いのか」を比較したい場合は、次の記事で詳しく整理しています。

→ 「トイレ交換どこが安い」

タンクレスかタンク式か迷ったときの最終判断表

あなたの条件 向きやすい選択
とにかく初期費用を抑えたい タンク式も比較
見た目をすっきりさせたい タンクレス
掃除のしやすさ重視 タンクレスを比較
タンク上手洗いを残したい タンク式
トイレ外に洗面台がある タンクレスを選びやすい
2階で水圧が心配 現地確認後に判断
停電時操作を簡単にしたい タンク式も比較
自動機能を使いたい タンクレス上位モデル
故障部分だけ交換したい 分離型も比較
長期コスト重視 本体+修理+工事総額で判断

迷った場合は、

「タンクレスにする理由を3つ言えるか」

で考えてみてください。

「見た目」「掃除」「自動機能」など、自分にとって明確なメリットが3つあれば候補に残します。

逆に、

「なんとなく新しいから」

「高級そうだから」

だけなら、タンク式も比較したほうが失敗を減らせます。

FAQ

タンクレストイレは2階にはやめたほうがいいですか?

2階だからという理由だけで、やめる必要はありません。

TOTOネオレストLS・AS・RSは最低必要水圧0.05MPaを案内しており、2階・3階や高層マンションなども想定されています。

ただし住宅ごとに給水方式・配管条件が違います。

商品を購入する前に施工会社へ水圧確認を依頼してください。

マンションでもタンクレストイレに交換できますか?

設置条件を満たせば可能なケースがあります。

ただしマンションでは、

  • 水圧
  • 壁排水・床排水
  • 排水高さ
  • 管理規約
  • 工事時間
  • 共用部分への影響

など戸建てとは違う確認項目があります。

「マンションだから無理」「マンションなら何でも設置可能」と決めつけず、現場確認を受けることが重要です。

タンクレストイレは停電したら使えませんか?

現行の代表的な商品では、停電時にも便器を洗浄する方法があります。

TOTOネオレスト、LIXILサティス、Panasonicアラウーノには非常時の対応方法が用意されています。ただし通常時とは操作が異なる場合があります。

購入後は取扱説明書の停電時操作を一度確認しておきましょう。

断水した場合はどうすればいいですか?

断水時には水道から通常どおり給水できません。

LIXILサティスでは、断水時にバケツで水を流し込む方法が公式取扱説明書で案内されています。

TOTOもネオレストについて、断水時は大きめのバケツで便器に水を流す方法を案内しています。

具体的な水量・手順は商品ごとに違うため、必ず自宅の品番の説明書を確認してください。

タンクレストイレは壊れやすいですか?

タンクレスだからタンク式より必ず壊れやすいと断定できるメーカー公式データは確認できませんでした。

一方でタンクレストイレには電子制御・温水洗浄・センサーなどの機能があります。

長期間使用すれば電子部品の点検や修理が必要になる可能性があります。

購入時は「壊れるかどうか」を予想するだけでなく、保証・修理窓口・機能部交換の可否を確認しましょう。

タンクレストイレの寿命は10年ですか?

便器全体の寿命が必ず10年という意味ではありません。

TOTOでは、大便器の使用期間の目安を15年、ウォシュレット・ウォシュレット機能部の想定安全使用期間を10年と案内しています。

温水洗浄機能部と便器本体は分けて考えましょう。

タンクレストイレは手洗いを付けられませんか?

タンク上手洗いはありませんが、別の手洗器を設置することはできます。

メーカーによってはタンクレストイレと手洗器を組み合わせたリフォーム商品もあります。

ただし手洗い追加によって商品代・給排水工事・内装工事が増える可能性があります。

ネオレスト・サティス・アラウーノならどれがおすすめですか?

一律に1位を決めるより、目的で比較してください。

水圧への不安やTOTOの清潔機能ならネオレスト、コンパクトさならサティスS、泡洗浄やPanasonic独自機能ならアラウーノが比較候補になります。

最終的には設置条件・必要機能・工事総額で決めることをおすすめします。

まとめ|タンクレストイレは条件が合わない人ならやめたほうがいい

タンクレストイレは、すべての人が「やめたほうがいい」設備ではありません。

現在の代表的なタンクレストイレには、低水圧や停電時への対策が進んだ商品もあります。

一方で、

  • 初期費用を抑えたい
  • 水圧を確認していない
  • タンク上手洗いを残したい
  • 停電時の特殊操作を避けたい
  • 高機能をほとんど使わない
  • 将来の部分交換を簡単にしたい

という人は、タンク式も含めて比較したほうがよいでしょう。

反対に、

  • トイレをすっきり見せたい
  • 掃除のしやすさを重視する
  • 高機能を活用したい
  • 手洗い場所を確保できる
  • 水圧・排水条件を施工会社に確認できる

人にはタンクレスが向いています。

最も避けたいのは、

カタログの見た目と便器本体価格だけで決めること

です。

水圧、排水位置、手洗い、内装、保証、修理性まで確認し、最後に実際の工事総額を比較してください。

タウンライフリフォームでは、リフォーム希望を入力すると、対応する会社から見積もり・リフォームプラン・アイデアやアドバイスを受け取り比較できます。公式サイトでも複数社を比較することを案内しています。

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