「古い汲み取り式トイレの便器だけ交換したい」
「和式から洋式に替えられる?」
「簡易水洗にしたほうがいいのか、それとも普通の水洗トイレにしたほうがいいのかわからない」
汲み取り式トイレの交換を考え始めると、このような疑問が出てきます。
結論からいうと、汲み取り式トイレでも便器だけ交換できるケースはあります。
現在も非水洗用の腰掛便器は販売されています。また、現在簡易水洗を使っている場合には、簡易水洗便器へ交換できるケースもあります。例えばアサヒ衛陶では非水洗用の腰掛便器を現行商品として掲載しており、LIXILでも洋風簡易水洗便器「トイレーナR」の交換方法を案内しています。
ただし、「古い便器を外して新しい便器を置けば終わり」とは限りません。
汲み取り式トイレの場合、
- 現在が非水洗式なのか簡易水洗式なのか
- 便槽を今後も使用するのか
- 公共下水道が利用できる地域なのか
- 床や便槽が傷んでいないか
- 新しい便器と排水位置が合うか
- 給水設備を追加する必要があるか
などによって工事内容が変わります。
特に公共下水道がすでに使える地域では、便器だけ交換するより、この機会に完全な水洗トイレへ変更したほうがよいケースもあります。
この記事では、汲み取り式トイレの便器交換から簡易水洗・完全水洗化まで、どの方法を選べばよいのかを順番に解説します。
- 汲み取り式トイレの便器だけ交換できる条件
- 非水洗・簡易水洗・完全水洗の違い
- 便器交換や水洗化にかかる費用の目安
- 工事前に確認する便槽・排水・下水道・補助金
- 自宅に合う工事方法と業者の選び方
- まず確認|汲み取り式トイレの交換方法は4つある
- 汲み取り式トイレは便器だけ交換できる?
- 汲み取り式トイレを洋式に交換することもできる
- 簡易水洗トイレへ交換する方法もある
- 「便器だけ交換」と「簡易水洗」「完全水洗」を比較
- 汲み取り式トイレのリフォーム費用はいくら?
- 工事費の内訳まで確認すると比較しやすい
- 公共下水道が来ているなら便器だけ交換する前に確認する
- 下水道がないなら合併処理浄化槽も検討する
- 合併処理浄化槽は補助対象になる可能性がある
- 汲み取り式トイレの交換前に確認したい8項目
- 工事はどんな流れで進む?
- 工事中はトイレを使えない時間も確認する
- 汲み取り式トイレの業者選びで見るポイント
- 見積もりは「一式」ではなく内訳を比較する
- +ケース別|どのリフォームを検討すればいい?
- 汲み取り式トイレの便器交換でよくある質問
- 汲み取り式トイレは便器を買う前に「どこまで工事するか」を決めよう
まず確認|汲み取り式トイレの交換方法は4つある
汲み取り式トイレを新しくする方法は、大きく次の4つです。
| 現在の状況・希望 | 主な選択肢 | 便槽 | 汲み取り |
|---|---|---|---|
| 今の方式を大きく変えたくない | 非水洗便器へ交換 | 使用する | 必要 |
| 洋式で使いやすくしたい | 簡易水洗へ変更 | 使用する | 必要 |
| 公共下水道が利用できる | 下水道直結の水洗トイレ | 基本的に使用しない | 不要 |
| 公共下水道がない | 合併処理浄化槽+水洗トイレ | 既存便槽から変更 | 便槽の汲み取りは不要 |
最初に重要なのは、
「どの便器を買うか」ではなく、「自宅ではどの方式を選べるか」を確認することです。
便器本体だけを先に購入してしまうと、排水位置や床の状態が合わず、取り付けできない可能性があります。
汲み取り式トイレは便器だけ交換できる?

現在使用している便槽をそのまま利用でき、便器を取り付ける床や開口部分に大きな問題がなければ、汲み取り式のまま便器だけ交換できる可能性があります。
「汲み取り式の便器はもう売っていないのでは?」と思うかもしれません。
しかし2026年現在も、アサヒ衛陶では非水洗トイレとして腰掛便器や和風便器が掲載されています。腰掛便器本体など、非水洗用の商品が現在も用意されています。
そのため、
「下水道はまだ来ていない」
「家をあと数年使用する予定なので大がかりな工事までは考えていない」
「便槽に問題はなく、壊れた便器だけ新しくしたい」
という場合には、現在と同じ方式の便器へ交換する方法も選択肢です。
便器だけ交換する場合でも現地確認が必要
注意したいのは、便器本体が取り付けられるかどうかだけではありません。
古い汲み取り式トイレでは、
- 便器を固定する床が傷んでいる
- 床下の木材が腐食している
- 便槽の開口位置と新しい便器が合わない
- 便槽自体が古くなっている
- 和式便器の周囲に段差がある
- タイル床の解体が必要
といった問題が見つかることがあります。
見た目ではきれいでも、便器を取り外して初めて床下の劣化がわかる場合があります。
したがって、「便器代はいくらか」だけでなく、「交換工事の総額はいくらか」で考えることが重要です。
汲み取り式トイレを洋式に交換することもできる
和式の汲み取り式トイレを、洋式の腰掛便器へ変更できる場合もあります。
特に、
- 足腰への負担を減らしたい
- 高齢の家族が使いやすくしたい
- 和式便器の段差をなくしたい
- 掃除をしやすくしたい
という場合は、洋式化を検討する価値があります。
ただし、和式から洋式に変更するときは便器交換だけで済まず、床の解体・段差解消・床の作り直しなどが必要になるケースがあります。
さらに温水洗浄便座を使いたい場合には、商品によって給水や電源コンセントも必要です。
「洋式便器を買えば使える」と考えず、トイレ空間全体を確認してもらいましょう。
簡易水洗トイレへ交換する方法もある
公共下水道が整備されていない地域でよく検討されるのが、簡易水洗トイレです。
簡易水洗は、少量の水を使って排泄物を便槽へ流す方式です。
見た目や使用感は一般的な洋式トイレに近くなりますが、排泄物は下水道へ流すのではなく、これまでと同じように便槽へためます。
つまり、
簡易水洗=完全な水洗トイレではありません。
汲み取りは引き続き必要です。
現在もLIXILの住宅トイレ商品には簡易水洗便器が掲載されており、2026年住宅トイレカタログにも「洋風簡易水洗便器 トイレーナR」が掲載されています。
アサヒ衛陶でも簡易水洗トイレが販売されており、2026年時点の現行商品が確認できます。
古い簡易水洗便器からの交換は排水位置に注意
すでに簡易水洗を使っている住宅では、古い便器から新しい便器へ交換できる場合があります。
ただし、排水位置が同じとは限りません。
LIXILでは、旧トイレーナの排水芯が450mmなのに対し、トイレーナRでは430mmとなるケースがあり、標準ソケットを使用して施工する方法を案内しています。他社製品から交換する場合にも、既存の排水芯を確認して取替用ソケットを選ぶ必要があります。
つまり、
メーカー名や便器の形が似ているから、そのまま交換できるとは限らない
ということです。
交換前には、
- 現在のメーカー
- 便器の品番
- 排水芯
- 排水管径
- 床の状態
- 給水位置
を確認してもらいましょう。
「便器だけ交換」と「簡易水洗」「完全水洗」を比較
どの方法にするか迷っている場合は、次のように考えるとわかりやすくなります。
| 比較項目 | 非水洗便器交換 | 簡易水洗 | 下水道直結 | 浄化槽 |
|---|---|---|---|---|
| 便槽 | 使用 | 使用 | 原則不要 | 既存便槽から変更 |
| 汲み取り | 必要 | 必要 | 不要 | 便槽の汲み取りは不要 |
| 水の使用 | 基本なし | 少量 | あり | あり |
| 工事規模 | 小さめ | 中程度 | 中~大 | 大きめ |
| 使用感 | 現状に近い | 水洗に近い | 一般的な水洗 | 一般的な水洗 |
| 下水道がない地域 | ○ | ○ | × | ○ |
| 将来性 | 条件による | 条件による | 高い | 高い |
ここでの重要ポイントは、初期費用だけで決めないことです。
例えば、便器だけ交換する方法が最も安かったとしても、数年後に公共下水道へ接続する予定があるなら、便器交換費用が無駄になる可能性があります。
逆に、公共下水道の整備予定がなく、建物を長く使用する予定もない場合には、大がかりな浄化槽工事まで行わず、簡易水洗を選ぶほうが現実的なケースもあります。
汲み取り式トイレのリフォーム費用はいくら?
汲み取り式トイレの交換費用は、工事方法によって大きく変わります。
SUUMOリフォームでは、汲み取り式からの改修について、
- 下水道直結型:約40万~100万円
- 簡易水洗:約30万~50万円
- 浄化槽設置型:約40万~150万円
を目安として紹介しています。
一方、ホームプロでは、
- 簡易水洗:約30万~60万円
- 下水道直結:約60万~100万円
- 浄化槽設置型:約100万~180万円
という目安を掲載しています。
金額に差があるのは不自然なことではありません。
汲み取り式トイレの場合は、
- 既存便槽の位置
- 下水管までの距離
- 浄化槽の大きさ
- 床の状態
- トイレ内装
- 配管経路
- 敷地条件
- 重機が入れるか
- 既存便槽をどのように処理するか
などによって工事費が大きく変わるからです。
ネット上の相場は「予算を考えるための目安」として使い、最終的には自宅を見てもらって総額を確認する必要があります。
工事費の内訳まで確認すると比較しやすい
「A社は70万円、B社は90万円だからA社が安い」
と金額だけで決めるのはおすすめできません。
見積もりに含まれている工事が違う可能性があるからです。
SUUMOリフォームでは、汲み取り式から水洗化する際の参考費用として、既存トイレ解体、トイレ本体、給排水管、内装、産廃処分、申請、浄化槽設置などを別々の項目として紹介しています。例えば既存トイレ解体4万~8万円程度、トイレ本体10万~20万円程度、給排水管工事8万~20万円程度、内装8万~20万円程度などです。実際の費用は現場条件によって変動します。
見積書では、少なくとも次を確認しましょう。
- 便器本体
- 既存便器撤去
- 廃材処分
- 床解体
- 床補修
- 内装
- 給水工事
- 排水工事
- 電気工事
- 便槽処理
- 下水道接続
- 浄化槽設置
- 申請費
- 諸経費
さらに、
「追加工事が発生するとしたら、どのような場合か」
も聞いておくことが大切です。
例えば便器を外したあとに床材の腐食が見つかれば、見積もりより費用が増える可能性があります。
相場を見ただけでは自宅の金額はわからない
汲み取り式トイレでは、
「便器だけ交換できる家」
「床まで直す必要がある家」
「簡易水洗にできる家」
「下水道へ接続したほうがよい家」
で工事費が変わります。
そのため、ネット上の相場だけを見て判断するより、自宅の条件に対応できる会社へ確認するほうが確実です。
ホームプロでは、希望する工事内容や予算などを登録すると、条件に対応できるリフォーム会社を複数紹介してもらえます。利用は無料で、現地調査を依頼するまでは匿名で会社とやりとりできます。
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※地域・工事内容・時期によって紹介社数が少ない場合や紹介できない場合があります。
公共下水道が来ているなら便器だけ交換する前に確認する
汲み取り式トイレを使用している住宅で特に重要なのが、公共下水道の状況です。
公共下水道が自宅の地域ですでに使用できるのであれば、古い汲み取り便器を同じ方式へ交換してよいのかを先に確認したほうがよいでしょう。
下水道法第11条の3では、処理区域内にくみ取便所がある建築物の所有者について、原則として下水の処理開始が公示された日から3年以内に水洗便所へ改造することが定められています。法律上の例外等もあるため、実際の扱いは自治体の下水道担当窓口へ確認してください。
つまり、
「今の便器が壊れたから、とりあえず汲み取り式の便器をもう一度買う」
と決める前に、
「自宅は下水道の処理区域なのか」
を確認する必要があります。
もし近いうちに下水道へ接続することになるなら、汲み取り式便器へ交換してから短期間で水洗トイレへ交換することになり、工事費を二重に支払う可能性があります。
下水道接続で必要になる可能性がある工事
公共下水道へ接続して完全な水洗トイレにする場合には、一般的に、
- 既存便器の撤去
- トイレ床の工事
- 新しい水洗便器の設置
- 給水工事
- 排水管工事
- 公共ますへの接続
- 既存便槽の処理
- 内装工事
などが必要になります。
住宅と公共ますとの距離が長かったり、コンクリートを掘削する必要があったりすると費用が上がる可能性があります。
したがって、便器本体の値段より「排水工事を含めた総額」が重要です。
下水道がないなら合併処理浄化槽も検討する

公共下水道が利用できない地域でも、条件を満たせば合併処理浄化槽を設置して一般的な水洗トイレへ変更できる可能性があります。
合併処理浄化槽は、トイレの汚水だけでなく、
- 台所
- お風呂
- 洗面所
- 洗濯
などから出る生活排水も処理する設備です。
この方法なら汲み取り便槽を使い続ける必要はありません。
ただし、
- 浄化槽を設置する場所
- 浄化槽の大きさ
- 宅内配管
- 放流先
- 地盤
- 重機の搬入
- 維持管理
などを確認する必要があります。
そのため、簡易水洗より工事規模が大きくなるケースがあります。
合併処理浄化槽は補助対象になる可能性がある
浄化槽を検討する場合は、補助制度も必ず確認しておきましょう。
環境省では2026年度も「浄化槽設置整備事業」などの制度を設けています。国が個人へ一律の金額を直接支給するという意味ではなく、市町村などが実施する浄化槽整備を国が支援する仕組みです。
つまり、実際にあなたが利用できるか、いくら補助されるかは自治体によって違います。
「隣の市では30万円補助されたから、自分の市でも同じ」
とは限りません。
確認したいのは、
- 合併処理浄化槽の設置補助
- くみ取り便槽からの転換
- 既存便槽の撤去
- 宅内配管工事
- 下水道への接続助成
- 水洗化資金の融資
などです。
補助制度は工事契約・着工前の手続きが必要な場合があるため、工事を始める前に自治体へ確認してください。
施工会社へも最初に、
「使える補助金や助成制度はありますか?」
と聞いておくとよいでしょう。
汲み取り式トイレの交換前に確認したい8項目
ここからは、業者へ見積もりを依頼する前に確認しておきたいことを整理します。
1.現在は非水洗か簡易水洗か
まず現在の方式を確認します。
ほとんど水を使わず直接便槽へ落とす非水洗式なのか、少量の水で便槽へ流す簡易水洗なのかで、交換できる便器が違います。
わからなければ、
便器全体とメーカー・品番がわかる部分をスマートフォンで撮影しておく
と業者へ説明しやすくなります。
2.公共下水道が使用できるか
市区町村の下水道担当部署へ、
「この住所は公共下水道の処理区域ですか?」
と確認しましょう。
下水道が利用できるのであれば、便器だけ交換する方法と下水道接続を両方比較します。
3.現在の便槽を今後も使用できるか
便器だけ新しくしても、便槽が劣化していれば問題は残ります。
特に築年数が長い住宅では、
- 便槽のひび割れ
- 周囲の地盤
- 臭気
- 雨水の侵入
- 配管の劣化
なども確認してもらいましょう。
4.排水位置が新しい便器と合うか
簡易水洗便器では特に重要です。
LIXILのように旧製品と現行製品で排水芯が異なるケースもあります。
便器をネット通販などで先に購入せず、取り付け可能な品番を施工会社に確認してから購入するほうが失敗を防ぎやすくなります。
5.床の補修が必要か
古い和式トイレでは、
- タイル床
- 段差
- 木下地
- 便器周辺
の改修が必要になる場合があります。
洋式へ変更するときは、便器だけでなく床全体を作り直すケースもあります。
6.給水設備が必要か
非水洗から簡易水洗へ変更する場合には、水を流すための給水設備が必要です。
給水管をどこから引くのかによっても工事費が変わります。
7.コンセントがあるか
温水洗浄便座を使用したい場合は電源が必要です。
古い汲み取り式トイレではコンセントがないケースもあるため、電気工事も含めて確認しましょう。
8.便槽をどう処理するか
完全水洗化するときは、既存の便槽をどうするかも重要です。
「水洗化工事60万円」
と書かれていても、
便槽処理まで含んでいるかどうか
で最終金額が変わります。
見積書で必ず確認してください。
工事はどんな流れで進む?
初めて汲み取り式トイレをリフォームする場合、どのように進むのかわからず不安になるかもしれません。
一般的には次の流れです。
STEP1 現在の状況を確認
現在の便器、便槽、下水道の有無を確認します。
可能であれば、
- トイレ全体
- 便器
- メーカー名
- 品番
- 床
- 屋外の便槽周辺
などの写真を用意します。
STEP2 施工会社へ相談
「便器だけ交換したい」と決めつけず、
「便器交換・簡易水洗・完全水洗のどれが可能か知りたい」
と伝えるほうがよいでしょう。
選択肢を比較できます。
STEP3 現地調査
施工会社が、
- 便器
- 床
- 排水
- 給水
- 便槽
- 下水道
- 浄化槽設置場所
などを確認します。
STEP4 見積もり
便器本体だけでなく、
撤去・処分・床・給排水・便槽処理まで含む総額
を出してもらいます。
STEP5 工事方法を決める
複数社を比較し、
- 工事内容
- 価格
- 使用する便器
- 保証
- 追加費用
- 工期
を確認して決定します。
STEP6 工事
工事内容によって、便器交換だけなら比較的短く済む可能性がありますが、水洗化では複数日必要になる場合があります。
SUUMOリフォームでは、汲み取り式からの改修について簡易水洗を2~5日程度、下水道直結型・浄化槽設置型を2~7日程度の目安として紹介しています。現場条件によって工期は変わります。
工事中はトイレを使えない時間も確認する
工事日数と一緒に確認したいのが、
「トイレが使えない時間はどのくらいか」
です。
特に家にトイレが1か所しかない場合には重要です。
見積もり時に、
- 何日間工事するのか
- 毎日夜には使える状態になるのか
- 何時間連続で使用できないのか
- 仮設トイレは必要か
- 仮設トイレ費用は見積もりに含まれるか
を確認しておきましょう。
高齢者がいる家庭では、工事費だけではなく工事中の生活への影響も施工会社選びの基準になります。
汲み取り式トイレの業者選びで見るポイント

汲み取り式トイレは、一般的な「便器交換のみ」と比べて確認事項が多い工事です。
業者を探すときは、
- 汲み取り式・簡易水洗の施工経験がある
- 給排水工事に対応できる
- 床や内装まで対応できる
- 下水道接続に対応できる
- 浄化槽工事について相談できる
- 現地調査をしてくれる
- 見積書の内訳が細かい
- 追加費用の条件を説明してくれる
- 保証内容が明確
といった点を確認しましょう。
普通の洋式トイレ交換では対応できても、汲み取り便槽や浄化槽を伴う工事には対応していない会社もあります。
そのため問い合わせ時点で、
「現在、汲み取り式トイレです」
と必ず伝えてください。
業者の種類から確認したい方は、
も参考にしてください。
見積もりは「一式」ではなく内訳を比較する
例えば次のような見積書だったとします。
A社:70万円
B社:78万円
これだけを見るとA社が安く感じます。
しかし、
A社は便槽処理が別料金、B社は便槽処理・床・内装まで含まれている
のであれば、実際にはB社のほうが総額を把握しやすいかもしれません。
最低でも、
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 便器 | メーカー・品番 |
| 撤去 | 既存便器撤去を含むか |
| 処分 | 廃材処分を含むか |
| 床 | 補修・張り替え範囲 |
| 給水 | 新設・移設費 |
| 排水 | 配管距離・工事範囲 |
| 便槽 | 撤去・埋め戻し等の扱い |
| 内装 | 床・壁・天井 |
| 電気 | コンセント新設等 |
| 保証 | 工事保証期間 |
| 追加費用 | 発生条件 |
を比べます。
「総額がいくらか」+「その金額に何が入っているか」
の両方を確認することが大切です。
詳しい交換費用については、
でさらに詳しく確認できます。
汲み取り式は1社だけで決めないほうが比較しやすい
汲み取り式トイレは、住宅ごとの条件によって工事内容が変わります。
そのため、
同じ工事条件で2~3社を比較する
と、
「便器交換だけでよいのか」
「簡易水洗のほうがよいのか」
「下水道接続までしたほうがよいのか」
を判断しやすくなります。
ホームプロは、条件に合うリフォーム会社を無料で複数紹介する仕組みで、複数社への見積もり依頼・比較を前提としています。見積もりを取ったからといって契約する義務もありません。
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別のサービスでも比較したい場合は、タウンライフリフォームも選択肢です。
タウンライフリフォームでは、地域のリフォーム会社をまとめて比較し、見積もり・リフォームプラン・アドバイスを依頼できます。
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+ケース別|どのリフォームを検討すればいい?
ここまで読んでも「結局うちはどれ?」と迷う方もいるでしょう。
条件別に整理します。
ケース1 便器だけ壊れていて今後も汲み取り式を使う
公共下水道がなく、便槽にも大きな問題がなく、大規模なリフォームをする予定もないなら、非水洗便器への交換を検討します。
ただし、床と便槽の状態は必ず確認してもらいましょう。
ケース2 汲み取り式の和式を洋式にしたい
立ち座りを楽にしたいのであれば、
- 非水洗の洋式便器
- 簡易水洗
などを比較します。
段差解消や床工事も一緒に必要になる可能性があります。
ケース3 下水道はないが使いやすくしたい
大規模な浄化槽工事までは考えていないなら、簡易水洗が候補になります。
ただし汲み取りは引き続き必要です。
また、水を使用するため、従来の非水洗より便槽が早くいっぱいになる場合があります。SUUMOリフォームでも、簡易水洗は水を使用する分、汲み取り頻度が増える可能性を説明しています。
ケース4 公共下水道がすでに来ている
まず市区町村へ接続状況を確認します。
便器だけ交換するより、下水道直結型の水洗トイレへ変更するほうがよいケースがあります。
法律上の水洗化義務の対象になる場合もあるため、便器購入前に確認してください。
ケース5 下水道が来る予定がなく長く住む
合併処理浄化槽を設置して水洗化できるか検討します。
初期費用は大きくなる可能性がありますが、
- 汲み取り式を使い続ける
- 簡易水洗にする
- 浄化槽を設置する
の3案を、今後住む年数も含めて比較すると判断しやすくなります。
自治体の浄化槽補助制度も同時に確認しましょう。
汲み取り式トイレの便器交換でよくある質問
汲み取り式トイレの便器だけ交換できますか?
できます。
ただし、現在の便槽・床・開口部、新しい便器との適合などによっては追加工事が必要です。
現在も非水洗便器は販売されています。
汲み取り式トイレを洋式にできますか?
条件が合えば可能です。
非水洗の洋式便器へ変更する方法や、簡易水洗へ変更する方法があります。
和式から洋式にする場合は、床や段差の工事が必要になる可能性があります。
簡易水洗にしたら汲み取りは不要ですか?
いいえ。必要です。
簡易水洗は水で便槽へ流す仕組みであり、公共下水道へ流す方式ではありません。
便槽を使用するため、これまでどおり汲み取りが必要です。
汲み取り式のままウォシュレットを付けられますか?
便器との適合、給水、電源などの条件を満たせば設置できる場合があります。
ただし、すべての便器に取り付けられるわけではないため、便器品番を確認して判断してください。
古い簡易水洗便器を新しくできますか?
交換できるケースがあります。
LIXILでは旧トイレーナからトイレーナRへの交換方法を公開しています。ただし排水芯が異なる場合があるため、現場確認が必要です。
汲み取り式から普通の水洗トイレにできますか?
公共下水道へ接続できる場合は下水道直結型を検討できます。
公共下水道がない場合でも、敷地条件等を満たせば合併処理浄化槽を設置して水洗化できる可能性があります。
工事には何日くらいかかりますか?
工事内容によります。
SUUMOリフォームでは、簡易水洗が2~5日程度、下水道直結型・浄化槽設置型が2~7日程度を目安として紹介しています。住宅の状態、配管、内装、便槽処理などによって変わります。
補助金は使えますか?
自治体によって利用できる可能性があります。
特に、
- 合併処理浄化槽
- 汲み取り便槽からの転換
- 水洗化
- 下水道接続
などについて自治体独自の制度が設けられている場合があります。
制度・金額・申請時期は地域によって違うため、工事前に自治体へ確認してください。
業者はどこに頼めばいいですか?
便器交換だけでなく、汲み取り式・簡易水洗・下水道・浄化槽など、自宅で必要になる工事に対応できる会社を選びます。
詳しくは、
を参考にしてください。
汲み取り式トイレは便器を買う前に「どこまで工事するか」を決めよう
汲み取り式トイレでも、条件が合えば便器だけ交換できます。
しかし交換方法は一つではありません。
① 非水洗便器へ交換する
② 簡易水洗へ変更する
③ 公共下水道へ接続して完全水洗化する
④ 合併処理浄化槽を設置して完全水洗化する
という選択肢があります。
どれがよいかは、
- 公共下水道の有無
- 今後何年住むか
- 便槽の状態
- 床の状態
- 予算
- 汲み取りを続けるか
- 補助制度
によって変わります。
特に公共下水道が使用できる地域では、同じ汲み取り便器へ交換する前に、水洗化の必要性を自治体へ確認することが重要です。
また、工事費は便器本体より、
給排水・床・内装・便槽処理まで含めた総額
で比較しましょう。
便器を決める前に、自宅ではいくらになるか確認する
汲み取り式トイレは、一般的な水洗トイレの便器交換よりも住宅ごとの差が大きい工事です。
そのため、
「便器だけ交換した場合」
「簡易水洗にした場合」
「完全水洗化した場合」
の金額を比較してから決めると、後悔を減らしやすくなります。
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費用を先に詳しく確認したい方は、
業者を比較してから決めたい方は、
も参考にしてください。
この記事の主な公式情報
下水道法|e-Gov法令検索
処理区域内にあるくみ取便所の水洗便所への改造義務を確認。
下水道法を確認する
LIXIL|簡易水洗便器「トイレーナ」の交換
現行のトイレーナRへの交換、排水芯、取替用ソケットについて確認。
LIXILの交換案内を確認する
アサヒ衛陶|非水洗トイレ
2026年現在、非水洗用腰掛便器・和風便器等が販売されていることを確認。
アサヒ衛陶の非水洗トイレを確認する
環境省|浄化槽の交付金・補助金
2026年度の浄化槽設置整備事業などを確認。
環境省の浄化槽補助制度を確認する
SUUMOリフォーム|汲み取り式トイレのリフォーム費用
2026年2月時点の費用相場、工期、工事項目などを確認。
SUUMOリフォーム|汲み取り式トイレのリフォーム
※費用・商品・補助制度は変更される可能性があります。記事公開時・リフォーム契約前に、メーカー・自治体・施工会社の最新情報を確認してください。

